棲めるところ棲めないところどう違うざんす?

No.32


愛知県のダルマガエルその2



愛知県西部、家と田圃が混在するところ。
細い道がくねり家々のすぐ隣を電車が横切るゴミゴミした中、
区切られた田圃の一角にダルマの棲む場所がある。
辺りには森も山も公園さえも無い。
どうしてこんなところで繁殖できているのかよく解らないが、
去年もちゃんと棲んでいた。
数の変動とすぐ脇の側溝がどこに繋がっているかが
今後の観察点だと思う。


四方は家に道路に線路に側溝。
条件としては悪いと思えるのだが、
じっと目を凝らしてみると。

あ、カエルだ。


いるいる、ダルマだ!


アマっぽいのや、(3cm)

ツチっぽいの、(3.5cm)


ヌマっぽいの、(4cm)


もちろんトノっぽいのもいるけど、み〜んなダルマ。(3cm)

  
でもってこの子はトウキョウダルマっぽくない?(6.5cm)





こうやって見るとダルマって個体差大きいなぁ。見分けにくいぞ・・・


「そうかな」(2.5cm)

「知らん」(3cm)


  
この2匹(3cm&2.5cm)はよく似ているけど右は去年写した子。お父さんだったりして。


「皆兄弟ぢゃ」


腹側には少し黒斑が出てきている。(7cm)

口の横にデキモノがある。
酷くなければいいけど・・・



競争相手のトノサマ。繁殖行動や餌の確保など全てに強敵なはずだが、
ここではダルマの数は決して少なくない。どうして?



  
側溝に落ちたダルマ(3.5cm)。上まで30cmほどだが上がってこれない。
5cmも登るとこんな幼体でも自分の重みで落ちてしまうのだ。




都会でもないが田舎でもない、そんな町はいっぱいある。
こういうところでダルマが生きていけるのだとしたら、
そういう町に住む私たちの近くにも返って来てもらうことができるだろうか。
絶滅を免れることもできるのだろうか。


2003.8

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