No.35
生き物だけでないことは皆さんよくご存知だと思う。 知られるところではケンミジンコやワムシ、ミズミミズなどがあるが、 時には思いもよらない生き物が見つかる時がある。その例をご紹介しよう。 例えば1つは以前にも書いたことのあるマミズクラゲ。 ヒメツメのオタマを育てる為、ある時期田圃や池へタマミジンコを 採集に行った時、偶然マミズクラゲのポリプをも採ってきたと思われる。 しかし、ここで話すのはまた別の例。それはダニである。 ![]() やはりこれも同様に何処かの田圃で引っかかったのだろう。 最初見つけたときはかなり驚いた、というより恐怖した。 それはカエルに寄生して害を与えるかもしれない、 ミズダニは吸血性のダニであったと曖昧に記憶していたからだ。 払拭すべく教えを乞うた。 横浜国立大学環境科学研究センター土壌環境生物学研究室の 青木淳一先生が同定してくださったのは ササラダニの一種ヒメミズノロダニ(Hydrozetes terrestris Berlese)であった。 ![]() ![]() ![]() ![]() このダニは「ヨーロッパと日本(本州)に分布し、水中で生活、 食べ物は水草の枯れた物や水中の落ち葉などで寄生性は無い」 とお教えくださった。 私は安堵とともに、無知な飼い主がただ好きなだけでアレコレ動き回ることの重大さを知った。 私が運んで、本来遭わないはずの生き物がカエルと遭ったその影響、 私が水替えすることによって、本来日本に流れ出ないはずの異国のカエルによる何かの影響。 これは棚上げすべきことではないと思い稚拙ながら少しずつ調べている。 現在濾過排水しているが、もちろんこれは完全なものでないことを付け加え結ぶ。 |