No.28
その頃のダルマガエルはホテイガエルと呼ばれていた。 丸々した腹が布袋さんに似ているのでついた俗称である。 トノサマガエルの強靭な肢は小さな子供にとって、 捕まえることのできないものだったが、 ダルマガエルのゆっくりずんぐりした肢は格好の遊び相手であった。 とらまえては家に持って帰り、鶏の餌などにしていたと聞く。 これは戦前、まだ開発など縁遠い頃の話。 昭和30年以降、農薬が頻繁に使われるようになり、 深い側溝が田園を刻み、ビルが田圃を潰して、 ダルマガエルはいなくなった。 今はその痕跡を探すことすら難しい。 下の画像は日進市で見つかったダルマガエル。 あまりダルマガエル然としたダルマガエルではない。 トノサマとの交雑種なのか見分けにくい個体である。 (2.5cmの若い個体) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 見分けにくいので奈良バーチャル大自然博物館というサイトの 館長さんにお伺いして、 このカエルはダルマ的と教えていただきました。 |