「ナイスニーってなんなんざんしょ?」

No.33b


2003.9.18
 No.2


 というわけでナイスニーってなに? 


    



戦うカエラーさんが何故か気に入ってしまった「ナイスニー」。
大きさを比較しやすいようにタバコの箱と並べています。
楕円形の素焼きナイスニー。殺風景すぎるナイスニー。
出入り口が縦長でヒメツメたちには不向きなナイスニー。
ヒメツメたちの踏み台にしかならないナイスニー。
しかし表面に凹凸が無いので足がかりがなく踏み台にすらならないとわかり、
ヒメツメたちにも不評なナイスニー。
段々と不憫になってきたナイスニー。
だからと言って、ナイスニーのためにシェルターを産卵床とする観賞魚を買う 気も起こさせないナイスニー。
880円という価格から、割ったりして形を改造する気も起こさせないナイスニ ー。



(マミヤさん筆)

そうですか!これがナイスニーでしたかっ!!(戦うカエラー)


マミヤさんのヒメツメガエル






抱接失敗です。
毎晩、抱接に挑戦するようですが、
大抵蹴られて終わります。
私としては早くベビーが見たいです。


隠れ家の穴からコンニチハ。
私が近付くと穴から出てくる、
食いしん坊ヒメツメのシシド君(推定)。
穴を出たり入ったり、
たまに引っかかったりするのが好きなようです。
これがナイスニーだと全く出入りしませんでした。
さすがナイスニー。





キンニクバスター
毎晩、抱接バトルを繰り返すヒメツメたち。
いつの世も女性は強いようで、
未だに成功ならずです。
成功の秘訣はなんだろう?




私が水槽に近付くと、
土下座ポーズのままじーっと
私の動く方向を見ています。
エサを欲しているだけなのでしょうが、
なんだか「上様の おな〜り〜」
という声が脳内で響き、
偉くなった気分になれます。
声が響いたところで、
相手はカエルなので虚しいだけですが。




子供たち、夏休みの研究にカエルのウラなど
スケッチしてみてはいかがかしら?
と、友人の子供に写真を見せたら、泣かれました。




ヒメツメkin●i ●ids/ポーズが決まってます。
今にも歌って踊り出しそうです。
しかもキン●キッ●というよりは、
一昔前のアイドルのようなポージングです。




ウキガエルのように、
しょっちゅう水面で顔を出しプカプカしています。
沈めなくなっているのかと心配になるほどです。
ウチの場合、日中は浮き、夜になると沈むことが多いようです。
日光浴しているのでしょうか?


木登りするヒメツメです。
「んしょ、んしょ」という格好でよじ登ります。
泳いだ方が早いのに、何故だか謎です。


手のかからないカエルで有名なヒメツメガエル、
これからどんな感動と笑いを私に与えてくれるのか、楽しみであります。


(マミヤさん筆)



隠れ家の穴からの多角度ショット。
この一瞬のために、飯も食わず水槽にはり付く私



エピローグ「シュレの国から〜世紀末覇者伝説シュレーゲルアオガエル〜」
 そしてシュレーゲルアオガエル(♀)がやって来ました。

 体長は約3cm強、つぶらな瞳に美しい緑色の体、
なによりその哲学者然とした表情。
 実に魅力的なカエルです。
 もうナイスニーの失敗は繰り返すまい。

 そう心に決めた私は、まずプラケースの改造に挑戦。

 市販されているプラケースだと側面に通気孔がないので、素人だてらに自分で、触ったこともないドリルを使いプラケース側面に穴を開ける暴挙に出ました。

もちろん、割れました。
 仕方ないので、通気孔・スノコ付きプラケース
(スノコは取り外しました)
W450×D300×H350mmを新たに購入。

 写真のように立てて使おうと思いつき、
いざレイアウトへ!

 フタを開けようと引っ張ると、上ブタそのものが取れてしまいました。
結局、本来の形で使うことに・・。

 ケージ本来の形で設置したのは良いものの、写真のミニクリップ扇風機を当て るのにクリップで挟める箇所がなく、またもやこの、ホームセンターで 勢い込んで買ったクリップ扇風機も、ナイスニーの次に押入れ行き・・。

 シャア少佐だって、戦いに勝って出世したんだ!!お・・・俺だって・・・!!

 という、ジーンな気分で次はレイアウトに取り掛かり、シュレがつかるプールやエサ入れを探すことに。

 もちろん、家の食器を使うと家族がいやがるので、いざ100均へ!
 あらゆる可能性を考えて、数種類、深さや材質等が違う小鉢を購入。
 しかしいずれも大きすぎ、または小さすぎて、結局家にあった小鉢がナイスなサイズということに気付きそれを使用することになったわけで。

 父さん・・・ボクの性格には、計画力というものがないと思われるわけで。

そして小家族の我が家に、意味なく小鉢があふれかえったわけで。

 という、北の国からの純の気持ちに浸りつつ、セッティング完了。


現在はこんな感じです


 そして、飼育ケージに一緒に入れる、観葉植物を買いに出かけた私。
 近くの園芸店ではポトスが売り切れて在庫がないとのことで、葉が大きく緑が鮮やかなハイドロカルチャー鉢を買いました。
 植物名はマランタ。
 育て方をネットで調べてみると、

"夜間には葉が閉じるので,「お祈りの植物」とも呼ばれるそうです。"

夜間に閉じちゃダメじゃん!!(血涙)

 数日観察しましたが、やはり夜間はオジギソウの如く葉が天に向かい閉じてしまい、カエルはしぶしぶ土の上やプラケの側面に移動していました。
 シュレーゲルよ、正直すまんかった。

 植物は追々増やしていくということで、次は給餌を頑張るぞ!
これも重要イベントだぞ!!

 
 そんな意気込みの甲斐もあってか、一回目の給仕はまんまとうまく行きました。

 このシュレーゲル、昼間はずっとポトスの葉やプラケース上部にくっついてジーッとしています。
 掃除しようが水を取り替えようが植物に給水しようが、動じません。
 しかし、深めのお椀にコオロギを入れ、飼育ケージに入れてやると、ゆっくりと歩き出し、お椀のヘリに登り、狙いを定めて落下。
 美味しそうに平らげたら、お椀の中からヨイショッと顔を出します。

   

 そんな感じで事なきを得ました。

 が。
 次の給餌の時。
 カエル飼育ケージとコオロギケージを持って風呂場へ。
コオロギもカエルも逃がすと大変なので、風呂場を閉め切り、空のバスタブの中で給餌タイムとするマミヤ家。

 まず、カエル飼育ケージの上ブタを開けておき、次にコオロギケージの上ブタを開け、お椀を構え、コオロギを捕らえます。
 この時に、一匹のコオロギがピンセットから跳ねてしまいました。
 つまもうとしては逃げられ、つかもうとしては跳ねられ・・。
何とか指先でキャッチするや否や、

 うぬがコオロギ、召し捕ったわぁーーッ!!!(ラオウ風に)

 とばかりに、コオロギをつまんだ私の指を、シュレーゲルがくわえていました。

 どうやら私とコオロギの捕物帖を、開いたケージのフチから観察していて我慢が出来なかったようです。
 憮然とした世紀末覇者的態度でモグモグとコオロギを食べるシュレ、

「我が拳(舌)にかかればしょせんコオロギなど雑魚よ!!」

 そう言ったかどうかはわかりませんが、今ではカルシウム剤を塗し終わったコオロギを、私のスネや腕にとまり狙いを定め、
「世に覇者はひとり!獲物を寄こせ!ぬぉおぉぉぉ!!」と言わんばかりに、お椀へ移す前に飛びついて食べています。

 そんな食いしん坊シュレ、現在体長は約5cmに。
 シュレは好んで葉の上にとまり佇もうとするのですが、
重みでマランタの葉はお祈りすら出来ず折れ曲がっています。

   意気軒昂、暗中模索、試行錯誤、軽挙妄動、紆余曲折、荒唐無稽、阿鼻叫喚を経て、ようやくシュレ家も落ち着き、私も落ち着き、日々色々な事をカエルたちから学び暮らす、今日この頃でした。

(マミヤさん筆)




マミヤさんのシュレーゲルアオガエル


我が家にやって来た日のシュレ。 骨格も見え、まだスマートです。

    

シュレーゲルアオガエル(♀)
我輩はシュレーゲルアオガエルである。名前はまだ無い。
どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でケロケロ泣いていた事だけは記憶している。
我輩はここで始めて人間というものを見た。
しかもあとで聞くとそれはマミヤという人間中でかなり間抜けな輩であったそう だ。


(春目マミヤ石『吾輩は蛙である』より・・文●省に訴えられそうです)


現在のシュレ。大福のよう。



ポトスの葉につかまるシュレーゲル。
つかまるというより、ぶら下がり健康器状態です。
(重みで葉が折れてるのがわかりますか?)




手を組んでウトウトするシュレ。
何だか人(蛙)生を悟った表情をしています。
よく見れば授業中居眠りしている
生徒の姿のようにも見えますが。
徳の高い僧侶のようなシュレ。
いつも食事の後はこうして拝んでいる
不思議なシュレ。




 霧吹き後のプラケ側面に貼り付いたものの、
この後、ズルズルと重みで滑って落ち行きました。




貫禄です。 当初は嫌がったカメラでしたが、
最近では「あぁ?」と面倒くさそうに
チラッと振り返るだけで、
気にも留めません。
マランタを折ったのでポトスと交換。
そのポトスの葉も狭そうです。


(マミヤさん筆)



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どうでした?オモロイお人でしょ。(マミヤさんゴメン
文字指定までお手伝い頂いてありがとうございました)
すごい勢いで加速しているマミヤさんのカエラー度。
熱い探求心と愛情を私も見習っていきたいと思います。


おしらせ

新シリーズ「カエルともだち大集合!」ではカエルともだちを募集しています。
生きたカエルを飼ったことがなくてもカエルモノを集めてなくても関係ナシ。
「ただカエルが好きっ」という貴方のページです。
「カエルともだち」は「カエルと友達」という意味ですので、
今初めてこのHPをご覧になった方もどんどん出て下さいねっ!
出ててもいいよという方・興味を持ってくださった方はメールください。
待ってま〜す(^o^)/



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